サイト引き継ぎ診断 報告書
結論
- ドメインの名義と更新の支払いが、前の制作会社にあります。更新期限まで残り約40日。期限を過ぎるとサイトとメールが同時に止まり、自社だけでは取り戻せません。最優先です。
- WordPressの管理者アカウントは制作会社のもの1つだけで、自社は「編集者」権限です。テーマやプラグインの更新、バックアップの取得ができない状態です。
- サーバー契約は自社名義で、SSLとGoogleビジネスプロフィールも自社の手元にあります。ここは守られています。
契約主体の一覧
サイトを動かしている契約とアカウントを、「誰の名義で、誰が払い、誰がログインできるか」で棚卸ししました。危険度の基準は次の項にあります。
表は横にスクロールできます。右端が危険度です。
| 項目 | 契約・名義 | 費用の支払い | ログインできる人 | 更新期限 | 危険度 |
|---|---|---|---|---|---|
| ドメインexample.jp | 前の制作会社登録者名も制作会社 | 制作会社旧保守費に含まれていた | 制作会社のみ | 残り約40日 | 高 |
| DNSネームサーバー | 制作会社の管理画面 | 制作会社 | 制作会社のみ | ドメインに従う | 高 |
| WordPress管理者権限 | 制作会社のアカウント1つ | なし | 制作会社。自社は編集者権限 | なし | 高 |
| レンタルサーバー | 自社契約者IDは自社 | 自社(年払い) | 自社パスワードが不明。再発行で回復可 | 残り約8か月 | 中 |
| メールinfo@ ほか3件 | サーバー付属 | 自社 | 自社 | ドメインに従う | 中 |
| アクセス解析GA4 / Search Console | 制作会社担当者の個人Google | 無料 | 制作会社のみ | なし | 中 |
| お問い合わせフォーム外部サービス | 制作会社の無料アカウント | 無料 | 制作会社のみ通知先は自社メール | なし | 中 |
| 有料テーマ・プラグイン | 制作会社のライセンス | 制作会社 | 制作会社 | 不明 | 中 |
| SSL証明書 | サーバー付属(無料) | 自社 | 自社 | 自動更新 | 低 |
| Googleビジネスプロフィール | 自社 | 無料 | 自社 | なし | 低 |
危険度の判定
- 高失うと、サイトかメールが止まる。自社だけでは取り戻せない。
- 中止まらないが、直せない・数字が見えない・引っ越せない。
- 低自社の手元にある。いつでも移せる。
- 高
ドメインとDNS
ドメインは「登録者」が権利者です。いまの登録者は制作会社なので、期限が来て更新されなければ失効し、第三者に取得されるおそれもあります。制作会社と連絡が取れなくても、当時の契約書や請求書で「実質的に当社のために取得された」ことを示せると、名義変更や指定事業者の変更を進めやすくなります。
- 高
WordPressの管理者権限
編集者権限では記事の更新しかできず、更新の止まったテーマとプラグインが放置されています。管理者権限はサーバーの契約者IDを回復すれば、データベース経由で自社名義の管理者を作ることができます。
- 中
アクセス解析とフォーム
止まりはしませんが、数字が見えず、フォームの設定も触れません。移管でなく「自社名義で作り直す」ほうが早い項目です。過去の数字は必要な範囲だけ書き出します。
引き継ぎ手順書
上から順に進めます。高 の3件を、更新期限の30日前までに終えることが目標です。「誰が」の欄で、お客様にお願いする作業を分けています。
先に、いま取れるバックアップを取る
WhoDegipri編集者権限で書き出せる記事・画像と、サイトの表示をすべて保存します。名義変更の交渉中にサイトが止まっても、作り直せる状態を先に確保します。
サーバーの契約者IDを回復する
Whoお客様サーバー会社でパスワードを再発行します。登録メールアドレスが受信できるかを先に確認します。ここが回復すると、全体のバックアップと管理者アカウントの作成に進めます。
ドメインの名義変更を、書面で申し入れる
Whoお客様 / 文面はDegipri前の制作会社に「登録者名義の変更、または指定事業者(レジストラ)の変更」を、期限・ドメイン名・宛先を明記して申し入れます。文面と送付先の候補(登記上の住所・代表者)は私たちが用意します。
返答がない場合の手順に切り替える
Whoお客様 + Degipri返答期限を過ぎたら、契約書・請求書・振込記録を揃え、現在の指定事業者に相談します。注: 権利関係に争いがある場合は、法的判断が必要になるため、弁護士への相談をご案内します。私たちは技術面の整理と資料づくりを担当します。
WordPressに自社名義の管理者を作り、旧アカウントを停止する
WhoDegipri管理者を2つ(お客様ご本人・Degipri)作成し、制作会社のアカウントは削除でなく停止にして履歴を残します。あわせて、放置されていたテーマとプラグインを更新し、全体のバックアップを自動化します。
計測とフォームを自社名義に作り直す
WhoDegipriGA4とSearch Consoleを自社のGoogleアカウントで新設し、フォームは自社アカウントで再設定します。通知先のメールと、送信テストまで確認します。
DNSを自社の管理に移す
WhoDegipri名義が戻ったら、ネームサーバーを自社が触れる場所(サーバー会社か指定事業者)へ切り替えます。メールが止まらないよう、先にMXとSPFの設定を写し、TTLを短くしてから業務時間外に切り替えます。
「持ち物リスト」を納品して完了
WhoDegipri → お客様すべての契約・アカウント・更新期限・支払い方法を1枚にまとめてお渡しします。次に誰に頼むことになっても、そのまま渡せる状態にして終わります。